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虚言癖のブログ

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100円の価値しかないのに、ポケットに入れた瞬間「万引き」になるのは何故か?


みなさんは万引きをしたことがあるだろうか?
万引きをすると、摩訶不思議なことが起こる。
さっきまで100円だったお菓子が、ポケットに入れた瞬間、
一万円になってしまうのだ。





なぜなら、後ろから店員が「万引きはやめてください」と言っているからだ。

これはいったい、どういうことか?
なぜこのような価値変動が生じたのか?
100円のお菓子なのだから、ポケットに入れたら「100円引き」でいいはずだ。
にもかかわらず、この100円のお菓子は、私達が気づかない一瞬の隙を突いて、
無謀にも一万円の価値にまで上りつめてしまったのだ。

多くの人はこれに納得できず、店員に尋ねる。
「なぜ100円のお菓子なのに、万引きになるのですか?」
これに対して店員は支離滅裂な説明しかできない。
「それはあなたが法律を犯したからですよ」
こうして話の咬み合わない2人は、誰かに仲介してもらうために
とりあえず警察を呼ぶことにする。
しかし警察もまた支離滅裂なことしか言わない。
「あなたね、悪いことしたんだから早く謝りなさいよ」

我々はここでやっと、100円のお菓子の陰謀に嵌っていることに気づく。
誰がなんと言おうと、100円のお菓子は100円の価値しかない。
この鉄の掟を破って、得をするのは誰か?
お菓子の販売元である。
100円のお菓子が、一瞬の隙を突いて、一万円の価値を装うことで、
お菓子の販売元は不当に9900円の利益を得ることになるのだ。
我々はなんとしてもこのトリックを暴き、
「万引き」ではなく「100円引き」をしなくてはならない。
敵のトリックは巧妙であり、このトリックを暴くには
店員と警察の協力が必要不可欠だ。
「ここはひとつ、力をあわせて、お菓子の価値を正常な値に戻しましょう」
このようにこちらから店員と警察に語りかけることも大事である。
しかし未だトリックの存在を見抜けない店員と警察は、
またしても支離滅裂な論理を展開する。
「お菓子の価値はどうでもいいんですよ。あなたの倫理観が問題なんです」

店員と警察が私の倫理観に注目している間にも、お菓子の陰謀は進んでいく。
これはちょうど、手品のようなものだ。
手品師が観客の注意を一点に引きつけて、その間に気付かれないようにインチキするのと似ている。
店員と警察を味方につけるには、彼らに手品の種明かしをしてあげる必要がある。
「あなた方は私の倫理観にばかり注目しているようですが、
もっと周りを見渡してごらんなさい。
なにか大事なものが見えてきませんか?
この100円のお菓子が、万引きとなることで、
お菓子の販売元はいくら儲かると思っているんですか?」

すると、店員はこう言う。
「お菓子の販売元は、お菓子一個につき10円の儲けですよ。
そのお菓子は原価が10円で、残り90円はうちの店の儲けです。
しかし、あなたが万引きすると、うちの店は儲けがゼロになります」

この店員は自分が何を言っているのか分かっているのだろうか。
販売元の儲けは10円で、店の儲けは90円。
しかし私がお菓子をポケットに入れると、
店の儲けがゼロになると同時に、
お菓子の価値が不当に9900円上昇する。
私は、100円の価値しか得ていないから、
販売元の儲けである10円とあわせて110円。
残りの9890円分の価値は宙に浮いたままだ。
では、9890円分の価値はいったい、どこへ消えたというのか?
もうこれ以上この店員と話しても時間の無駄である。
この馬鹿げた店員の話を聞いて、どのように感じたかを警察に尋ねてみるべきだ。

「店員さんの話では、9890円分の価値が宙に浮いたままですが、
そんな馬鹿げたことが現実に起こりうると思いますか?」

すると、警察はこう言う。
「何の話ですか?」

まったく馬鹿ばかりである。
なんとこの警察は、事情を聴取する立場でありながら、人の話を適当に聞き流していたのである。
こうして我々は、コミュニケーションの可能性を完全に閉ざされてしまう。
話しても分かり合えないなら、行動するしかない。
警察と店員の背後を指さし、「あっ」といって驚くふりをする。
そうして、警察と店員の注意が、背後の一点に引きつけられている間に、
我々は全速力で店の外へと脱出するのだ。

さて、こうして万引きの脅威から逃れ、100円引きが成功するわけだが、
「100円のお菓子が、いかにして一万円へと成り上がったのか」という疑問は、未だに解決していない。
しかし、その疑問の解決も、もはや時間の問題である。
なぜなら、我々は100円引きをしたあと、
家に帰って一人になると、
なにか大事なものを失ってしまったことに気づくからだ。

その大事なものとは、「100円玉への欲望」である。
我々は今回、100円引きに成功した。それは喜ばしいことだ。
だが、100円引きに成功したという経験が、
我々の100円玉に対する欲望を破壊してしまったのだ。
我々はいつでも100円引きをできるのだから、
100円の物を手に入れるために、
100円玉を欲しがることはなくなる。

こうして失った「100円玉への欲望」の価値は計り知れない。
100円玉でも、10枚揃えば1千円、100枚揃えば1万円である。
しかし、我々はこれから先ずっと、「100円引き」を行う限り、
100円玉を手に入れるために努力することはないのだ。

「100円引き」に成功した記憶は、1年かけて薄らいでいく。
人間が1年間に手に入れる100円玉の平均枚数は100枚である。
つまり、我々は「100円引き」を行ったことで、10000円の価値を失ったのだ。
もうお分かりいただけたと思うが、これが万引きのメカニズムなのである。
我々はあの店で、100円の価値をポケットに入れた。
しかし、その瞬間、我々の心から10000円の価値がこぼれ落ちた。
そして、それを知ってか知らずか、後ろの店員は「万引きはやめてください」という言葉を発した。
お菓子が自らの価値を上昇させたわけではない。
我々が店で行った「100円引き」は、間違いなく
自分の心からの「万引き」であったのだ。
 
 
 
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  1. 2012/11/06(火) 00:21:02|
  2. 研究報告
  3. | コメント:9
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コメント

「人様のモノを“間引く”」から、1度やり始めると1万回繰り返す程の常習性をとって、「万引き」とする説が有力ではありましたが、

・このいかんともしがたい日本人の駄洒落癖

に一石を投じ、

・胸にチクリと刺さる叙情性豊かなおおとり説

に、
ウィキペディアは書き換えを検討中らしいです。
  1. 2012/11/06(火) 15:37:16 |
  2. URL |
  3. ozaki #-
  4. [ 編集 ]

ozakiさん

>ウィキペディアは書き換えを検討中らしいです。

やはり、そうなりましたか。私もこの記事を書きながら、
「もしかしたらウィキペディアが書き換えられる事態になるのではないか」
と推測していたのですが、実際にそうであると知ると、やはり名誉ですし嬉しく思います。

>「人様のモノを“間引く”」から、1度やり始めると1万回繰り返す程の常習性をとって、「万引き」とする説

このような説が存在していたとは知りませんでした。
やはり、このような駄洒落くさい説は、
どんどん粉砕していかねばなりませんよね。
  1. 2012/11/06(火) 19:27:26 |
  2. URL |
  3. おおとり #-
  4. [ 編集 ]

万引きの礼儀と常識

相変わらず凄い 研究報告ですね。
>100円だったお菓子をポケットに入れて
 店を出た瞬間。
 100円だったお菓子が一万円になってしまう。

というのは、地方によって違うようです。
ウチの地方では、店を出た瞬間
「万引きですよ!」と声を掛けられます。

100円だったお菓子を1万円引きしてくれます
店員さんは、9900円のおつりをくれます。

100円から1万円引くと何故9900円のおつり
なのかは意味不明ですが
言葉の方言と同じように地方によって
方言や習慣が違うんでしょうね。

警察も「万引きは犯罪ですよ」と言って
店員さんに手錠を掛けて連れて行ってしまいます。

そんなことで、ウチの地方では
100円のお菓子をポケットに入れたら
店員さんには「おつりはいらないよ」と言って
お店を出て行くのが常識となっております。
  1. 2012/11/06(火) 21:57:29 |
  2. URL |
  3. オーラ・スピリット #-
  4. [ 編集 ]

Re: 万引きの礼儀と常識


>ウチの地方では、店を出た瞬間
>「万引きですよ!」と声を掛けられます。
>100円だったお菓子を1万円引きしてくれます
>店員さんは、9900円のおつりをくれます。

それは素晴らしいですね。
おそらくその店員さんは、「100円玉への欲望」の価値を見越して
我々が失った1万円分の価値を修復してくれているのでしょう。
とても深い洞察に満ちた、叡智のボランティアだと思います。


>警察も「万引きは犯罪ですよ」と言って
>店員さんに手錠を掛けて連れて行ってしまいます。

警察はほんとうに洞察力がありませんね。
店員さんの良心を逮捕して、
いったい何になるというのでしょうか。

>そんなことで、ウチの地方では
>100円のお菓子をポケットに入れたら
>店員さんには「おつりはいらないよ」と言って
>お店を出て行くのが常識となっております。

持ちつ持たれつの戦略的互恵関係ということですね。
日本政府もこのやりとりを見習ってほしいものです。
  1. 2012/11/07(水) 00:01:16 |
  2. URL |
  3. おおとり #-
  4. [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2013/08/30(金) 17:04:25 |
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  1. 2014/07/23(水) 11:08:29 |
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  1. 2014/07/26(土) 00:08:48 |
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  1. 2014/08/08(金) 20:52:14 |
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  1. 2014/08/24(日) 13:02:38 |
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